車椅子の選手がいる。足や腕のない選手もいる。さまざまな困難を乗り越える意志と競技で見せる力強さに驚き、感動する日々が続く。北京パラリンピック(残奥会)が佳境を迎えている。 競輸選手だった石井雅史選手は練習中に自動車と衝突、高次脳機能障害になった。記憶力が減退し、集中力が続かない。職業としての自転車は辞めるしかなかった。治療を重ね、再び自転車に乗ったのは5年後のことだ。今年大会で世界新記録を作って優勝。「北京は第二の人生のスタート」という35歳の言葉に感動が伝わる。 今回は4年前のオリンピック大会より金メダルの数を10パーセント減らした。数人の出場で優勝を争うような例を減らして、メダルの価値を上げるためだ。 競技レベルの向上にしたがって、競泳や卓球では北京オリンピックと両方に出場した選手も出てきた。 頂点が高くなればすそ野(山麓)も広がる。ドーピング(服用兴奋剂)などマイナスの側面も出てきたが、進む方向は間違ってはいない。文中に「治療を重ね、再び自転車に乗ったのは5年後のことだ」とあるが、その人は誰か()
- A車椅子の選手
- B石井雅史選手
- C競輸の選手たち
- D足や腕のない選手